奇跡のコース

あなたが創造されたのは、 
善なるもの、美しいもの、 
聖なるものを創造するためである。

『奇跡のコース』は、根源的な心の仕組みと具体的な心の訓練法が網羅された教材です。

  1. 非二元の真実と根源的な心の仕組みを
    余すところなく解説しているテキスト本文
  2. テキストの趣旨に基づいて
    実際に心を訓練するための学習書
  3. コースを教える人に向けた教師用手引き

の3部で構成されています。

 

自分とはそもそも何なのか。
この世界とはそもそも何なのか。
生きるとはどういうことか。
誰もが一度は抱くであろう、こうした疑問に対する答えが、丁寧すぎるほど丁寧に解説されています。

 

原題は「A Course In Miracles」。
執筆は、アメリカの心理学者、ヘレン・シャックマンです。

内なるインスピレーションとして現れたイエス・キリストの言葉を、彼女が書きとったという体で記述されています。

文中には、キリスト教の用語や聖書の言葉が散見され、イエスによる「真意」の説明や訂正も見られます。

これらはあくまで、真理への目覚めを促すための手段・メタファーとして使われているだけであり、キリスト教についてより深く伝えようとしているわけではありません。

本書が意図しているのは、特定の宗教に属することのない非二元の真実を分かち合うことです。

 

日本語訳・解説本では、「奇跡講座」「奇跡の道」と表記されることがあります。

原題の頭文字をとってACIMと呼ばれることもありますし、実践者の間では単に「コース」と呼ばれることもあります。

現在は20か国語に翻訳され、世界中に実践者がいるようです。

 

『奇跡のコース』とは一体何なのか。
手っ取り早く知りたいだけであれば、ここで私の説明を読むより、ネットを検索いただくほうがいいかもしれません。そうすることで、本当は何が知りたいのか、気づくことができるかと思います。

 

以下では、実践者としての私見や、弊社の活動とのかかわりについて、もう少しお話してみます。原題の冠詞が「A」であるように、数ある事例のひとつ、としておつきあいくださいませ。

 

コースの教えは、毎日の心のお手入れには、非常に優れたツールです。

  • 典型的な「過去の」癒し、
    親子関係・人間関係の見つめ直し
  • パートナーシップ・
    ビジネスなどにおける願望実現、
  • 非二元での覚醒・悟り
  • 愛に基づく人生の選択と実践
  • 心からやりがいを感じられる人生の実現 など

特定のテーマにあてはめて実践することもできます。

 

よくわからなくても、やってみることで自分の本当の気持ちがわかるようになり、心から幸せを感じられる体験へと導かれていきます。

実体験を通して言葉を超えた真理が腑に落ち、のちに、言葉で理解できるよう組み立てられている点が、コースの面白さだと思います。

 

私にとってコースは、「知りたかったことが全部書いてある本」であり、これが真実なら納得できる、と受け入れられた教えです。

長年、心のどこかで疑問に感じていながらも、誰からも答えをもらえなかった問いに、見事に答えてもらえました。

 

それだけでなく、心満たされた人生を送るための提案・導きも、受け取ることができました。

弊社のビジョン「TEAM the specialist」、
核となる価値観である「自分スペシャリスト」、
それを実現するためのメソッド・心のコソ練は、
コースの実践によって導かれ、磨かれてきたものです。

 

コースに出会った方、実践を続けている方のお話を聞いていますと、心惹かれる点や、コースを実践する分野・テーマは、本当に人それぞれだと感じています。

ここで私がお話したことは、実践者の事例のひとつにすぎません。

 

コースの一部、教師用手引きのなかに、こんな記述があります。

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この奇跡の道は、教えるとは正に習うことであり、したがって教える者と習う者は同じだということを強調する。
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何人かの生徒が神の教師一人ひとりに割り当てられており、その教師の一人が御呼びかけに答えると、すぐに生徒たちはその人を捜しはじめる。

その生徒たちが選ばれたというのも、その人たちの教師になる人の教えようとする普遍的な教科課程のかたちが、その人たちの理解力の程度からみて最適だからである。
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田中百合子さん訳『奇跡の道』より引用

 

この文章を読むたび、出会うことになっている方と、最善のタイミングで出会い、人生のある時期を幸せに過ごせることを確信します。

もしかしたら今、この文章をご覧になっているあなたが、そうした仲間のお一人かもしれません。

ここまでのお話がなぜか心に響いた方とは、どこかでお目にかかれるのだと思います。そのときを心より楽しみにしています。